小規模サイト向けのコスパ最強のVPS比較
小規模や個人で運営するサイトのVPSを探すとき、コストパフォーマンスが重要になります。
具体的には以下のポイントです。
・料金が安い
・パフォーマンスが高い

成果の出ていない小規模サイトや個人向けサイトの場合、料金は安ければ安いほど良いので1000円以下は必須。
できればワンコインで済む500円以下がベストです。
でもvpsのパフォーマンスはメモリが重要になるので、最低でもメモリ1GBは必要でしょう。

そこで小規模・個人向けサイトに適したVPS各社の1GBプランに絞って、格安VPSを比較してみました。2020年最新版です

VPSのスペック比較(一般的な1GBプラン)

VPS業者 月額料金
1ヶ月毎
メモリ SSD
容量
初期費用 無料
試用期間
プラン
変更
申込み
WebARENAWebARENA 396円 1GB 20GB
SSD
無料 × WebARENA公式サイト
Servers@ManServers@Man 513円 1GB ×
HDD
50GB
無料 × Servers@Man公式サイト
KAGOYA 550円 1GB 25GB
SSD
無料 × KAGOYA公式サイト
mixhost 660円 1GB 25GB
SSD
無料 × mixhost公式サイト
さくら 880円 1GB 100GB
SSD
無料
14日
さくら公式サイト
GMO VPS 968円 1GB 50GB
SSD
無料
14日
GMO VPS公式サイト
ConoHa 968円 1GB 100GB
SSD
無料 × ConoHa公式サイト
お名前.com 985円 1GB ×
HDD
100GB
無料
15日

(自分でデータ移行)
お名前.com公式サイト
ABLENET 1,122円 1.5GB 40GB
SSD
無料
10日

IP変更あり
ABLENET公式サイト

VPSの選び方(個人的な見解です)

まずは結論を。

・初心者=WebARENA
・中級者=さくら
・上級者=AWS(Amazon WEB Service)
・アダルトサイト=GMO

↓↓↓解説

WebARENA(初心者向け)

■圧倒的な安さ
 ・月額396円で格安
 ・初期費用無料
 ・年一括払いではなく、月払いだからvpsの追加・削除が柔軟

■価格に見合わぬパフォーマンスの良さ
 ・1GBプランで1日30,000アクセスOK
 ・小規模サイトなら余裕でアクセス処理
 ・10サイト同居させてもアクセス処理

■アクセスが増えたときのサーバ増強が簡単
 ・上位プランへの変更OK(アップグレード)
 ・データも自動で移行だから、サーバ再構築が不要
 ・IPアドレスがそのままだから、ドメインDNSの変更不要

WebARENAはあまり知られていないVPSですが、小規模サイトや個人サイト向けでは間違いなくコスパ最強のVPSでしょう。

まず料金は格安です。
月額396円、初期費用無料。
残念ながら試用期間はありませんが、最初の一歩としてはお手軽な料金です。

また「月単位の契約」というのもポイントです。
多くのVPSは「年単位の料金」となるため、「VPSを乗り換えたい」「やっぱり普通のレンタルサーバーにしておこう」という時にネックになります。
でもWebARENAなら月単位のため、乗り換えコストが低いです。

あとは「スペック」。
WebARENAはそこそこのスペックです。
普通の小規模サイトなら余裕でアクセスをさばけます。
わたしが作って3年目になるサイトは1日のアクセス数が30,000ほどありますが、1GBプランのVPS1台で余裕でアクセスを処理してくれています。

10サイト以上を同居させても大丈夫です。
別の1GBプランのVPSには、1日のアクセス数が3,000以下の12サイトほどを同居させていますが、まったく問題なく動いています。
そこそこ重いバッチ処理もこなしてくれています。

そんなWebARENAの最大のライバルは、同じ格安VPSの「Servres@Man」です。
ただし、値段ではServres@Manよりも、WebARENAのほうが月額100円以上安いです。
またデータの保存先は、Servres@ManのHDD(低速)に対して、WebARENAはSSD(高速)です。
Twitterなどでは「Servres@Manは遅い」とよく言われますが、HDDが最大のボトルネックになっているのでしょう。
この点は、Servres@Man最大のデメリットであり、Servres@Manが売れてない一番の要因だと思われます。

さて、話を戻して。
WEBサイトを運営していると「アクセスが増えすぎて、サイト表示が遅くなる」という現象がおこります。
これはうれしい悲鳴なのですが、「どうやって対処したらいいの・・・?」と悩ましい点でもあります。
遅いサイトを放置しておくと、ユーザ離れにもつながりますし、google検索の順位ダウンにもつながります。

ですがWebARENAなら簡単に対処できます。
上位プランへサーバ移転(スケールアップ)をすればいいだけです。
もちろん月額料金は高くなりますが、それだけのアクセスがあれば、広告収入で余裕でペイできるかと思います。

ただし、サーバ移転には手間もリスクも伴います。

通常のサーバ移転は、サーバの作り直しになりますし、データ移行や同期をとるのも大変です。
IPアドレスが変われば、ドメインのDNS浸透のタイムラグも問題になります。
私は移転に失敗してサイトが数日間表示されない問題も起こりました。
小さなバグに気が付かないリスクもあります。

しかしWebARENAは、スケールアップが簡単です。
サーバの再構築が必要なく、データを移行したり、IPアドレスが変わることも、ドメインを移動させる必要もありません(スケールアップが容易)
例えば、1GBプランから上位の2GBプランへの変更は、コントロールパネルから手続きを行うだけで簡単にできます。
アクセスが少ないときは格安プランで運用して、アクセスが増えて収益が見込めるようになれば、上位プランに移行するという理想的な運用ができます。

これらの点からも「初心者=WebARENA」がベストだと思います。

WebARENA の公式サイトへ→

さくらVPS (中級者向け)

■パフォーマンスの良さ
 ・サーバー性能が良い
 ・CPU、ネットワーク帯域、SSD速度が高性能

■情報量の多さ
 ・ネットでの情報量が豊富
 ・問題が起きてもネットが解決してくれる

■スケールアップが容易
 ・サイトが成長しても対応できる
 ・簡単にサーバを複製できる

中級者向けVPSはさくらがオススメです。

わたしはServers@Manを2台、さくらVPSを3台利用しています。

低負荷サイト=servers@Man
高負荷サイト=さくらVPS

まずパフォーマンスですが。
さくらVPSは、VPSの中で一番良いです。
少しチューニングすれば、20万アクセス(1日)程度であれば、楽々処理してくれます。
CPU、ネットワーク帯域、SSD速度が高性能なさくらVPSならではのパフォーマンスだと思います。

またさくらVPSが他社に圧倒的に勝るのは、その情報量です。
ネット上では、さくらVPSでWEBサイトを構築した記事が数多くあります。
問題が起こっても誰かが解決してくれています。
だからこそ「さくらはトラブル解決が最も楽なVPS」と言われています。

またスケールアップが容易さも大きなメリットです。
AmazonEC2のようにサーバの複製が簡単にできます。
「アクセスが増えたらサーバを増やしたい」なんてことが簡単にできます。
私は大規模なサイトを1つ持っていますが、「WEBサーバ2台+DBサーバ1台」で月間1000万アクセスを処理しています。
ロードバランサ―、ローカルネット接続、追加IPなど、中規模、大規模向けのサービスが揃っています。

またサーバー全体のバックアップも取れるため、万が一のデータ消失にも対応できます。

さくらの知名度は、VPS界で間違いなくNo1です。
実力もおそらくNo1です。

それなりのサイトを作りたいなら、名前の知れたさくらVPSがオススメです。
他のVPSから1歩抜き出たパフォーマンスを出してくれます。

さくらVPS の公式サイトへ→

AWS(上級者向け)

個人的にはあまりオススメできません。

・料金が高い
・難しい
・頻繁に仕様が変わる

まず料金は高いです。
同性能のサーバで比較すると、さくらVPSの2倍~3倍です。
しかも転送量まで課金されるため、正確な料金が読めません。
他にも分かりずらい料金が沢山あります(すみません。私も把握しきれていません・・・)

またAWSを使うのはとても難しいです。
サービス構造自体が複雑です。
EC2、S3、ELB、CloudFront、RDS、DynamoDB、Route53、CLI・・・その他多数。
これらを組み合わせてサーバーを組み立てるのですが、とても難しいです。
初心者の方にはほぼ不可能だと思います。

その点、さくらVPSはとてもシンプルです。
初心者の方でも直感的にサーバを立てられるようになっています。

またAWSのサポートは基本的に英語です。
国内VPSなら日本語でやり取りできるのですが、AWSはアメリカのサービスです。

さらにAWSは仕様がコロコロと変わります。
管理画面は、毎年のように変わりますし、新しいサービスが出るたびに、新しい項目ができます。

AWSは学習コストが高すぎます。
「AWSの使い方を覚える」という不毛な時間を取られてしまいます。
それならばプログラミングやLinuxの運用を覚えたほうが、価値があるでしょう。

ということもあり、AWSはオススメできないのです。
もちろん超大規模サイトであれば、複雑なAWSを使うメリットもあるかと思います。

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GMO VPS (アダルトサイト向け)

■アダルトOK
 ・サーバー性能がそこそこ良い
 ・国内サービス
 ・金額そこそこ
 ・制限も緩め

アダルトサイトは、GMOのVPSがオススメです。

まずアダルトサイトは、利用できるVPSが限られます。
国内だと「GMO VPS」「mixhost」「FC2(※終了)」くらいです。

あとは海外VPSもありますが、サポートは最悪レベルばかりです。
いきなり利用中止になったり、Dos攻撃をかけられたリ、カスタマーサポートも英語やロシア語などです。
そもそも日本からアクセスすると重いです(物理的に距離があるため)

実質的にアダルトサイトのVPSは、「GMO VPS」か「mixhost」の二択になると思います。
正直、どちらもそこそこ良いです。
性能もまずまず(さくらVPSには劣るけど)、料金もまずまず、使い勝手もまずまず。

ただしmixhostには転送量に制限があります。
1GBのプランでは「1TB/月」です。
「1TBもあれば十分では?」と思いますよね。
私もそう思っていました。

しかしアダルトサイトは転送量がハンパなく多くです。
一般サイトと比べて、画像が多いですし、アクセス数も多くなるからです。
ちょっとしたアダルトサイトなら、「1TB/月」は余裕で超えます。
それを超えると帯域制限され、激重になり、googleからの評価が一気に下がり、アクセス激減・・・。
という悲劇になります(私です・・・)

その点、GMOは「転送量=無制限」です。
私は「5TB/月」を超えるアダルトサイトを持っていますが、アクセスの多い夜中でも遅くなることはありません。

こうしたことからも「アダルトサイト=GMO VPS」をオススメします。

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