学校のサーバ

ある高校のHPを管理したときの話です。

たまたま私は、その学校に臨時教員として入り、HPの管理をまかさせました。
当然、高校のHPです。
そのHPはレンタルサーバーではなく、高校が所属する教育委員会のサーバーで動いていました。

コンテンツマネージメントシステム(CMS)で、NetCommons(ネットコモンズ)というものがありますが、それを教育委員会で推奨しているため、独自に作成しているHPも、やがては、それにおさめられるようです。

まず、NetCommonsのマニュアルをまずはダウンロードして印刷して、理解を図りました。そして、他校のHPを参考にしながら進めていたのですが、コンテンツマネージメントシステムというものが、かなりくせものでした。なんとなく簡単に、Wordを編集するかのように、HPも作れるように説明されていましたが、現実は、とうていそんなことはありませんでした。

私は、HPにのせる記事を他の先生からWordで提供されていましたが、それをコピぺすればいいと思ったのです。楽ちん楽ちん、と思いきやNetCommonsに貼り付けたら、文字数オーバーなるエラーが出てしまいました。原稿の文字数から考えて、文字数オーバーは、とうていありえないはずなんだがと、悩みましたが、いろいろ調べていくうちに、Wordには制御文字なる、文字ではない情報が含まれていて、それが文字数オーバーの原因だということがわかりました。
それで、Wordの文字をテキストエディタに貼り付けて加工して、貼り付けたところ、この問題は解決しました。
NetCommonsで一番苦労したのは、テーブル、つまり表形式のものを作るときでした。コンテンツマネージメントシステムでは、ビジュアル的に作れるような説明がありますが、いざ作ってみると、不具合だらけ。

また教育委員会の自作サーバもスペックがかなり悪いらしく、HPが表示されるまで10秒ほど待たされる始末。
ホームサーバ以下の性能であり、自分が個人的に使っているVPSサーバの数倍低スペックです。
(ちなみに自分が使っているのはさくらVPSのSSDプランの高いやつです。メチャ早いです!)
サーバは自作するんじゃなく、レンタルサーバやVPS、クラウドサーバで外部委託したほうがコストも性能も上がるのに・・・。
と、言いたかったのですが臨時教員という肩身の狭い人間なので言い出せず。

自作サーバも大きな問題だったのですが、一番の問題は、他の先生に記事を打診しても、なんのレスポンスもなかったことです。
これは学校という世界の特色のようです。